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Sunday, March 17, 2024

週刊地震情報 2024.3.17 福島県沖の地震で震度5弱 最近10年で9回目 - ウェザーニュース

週刊地震情報 2024.3.17 福島県沖の地震で震度5弱 最近10年で9回目 - ウェザーニュース

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2024/03/17 09:20 ウェザーニュース

この1週間で国内で観測された有感地震の回数は、前週とほぼ同じ水準です。

能登半島周辺と福島県沖、奄美大島近海で地震が目立ちました。震度3以上の地震は、全国で7回発生し、15日(金)には国内で2か月ぶりの震度5弱の地震が起きています。(3月11日~17日10時の集計)

国内:福島県沖でM5.8 1年半ぶりに震度5弱

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福島県沖の地震

15日(金)0時14分頃に福島県沖を震源とするマグニチュード5.8、深さ50kmと推定される地震が発生しました。

この地震で福島県川俣町と楢葉町で最大震度5弱、宮城県仙台市、名取市、岩沼市、白石市、福島県福島市、郡山市、白河市、須賀川市、いわき市、茨城県北茨城市、栃木県大田原市など広い範囲で震度4の揺れを観測しました。

福島県沖を震源とする最大震度5弱以上の地震は2022年10月21日以来で、地震のメカニズムは西北西ー東南東方向に圧力軸を持つ逆断層型と解析されています。また、ほぼ同じ震源で13日(水)にマグニチュード4.7、最大震度4、少し東に離れた所で17日(日)にマグニチュード5.4、最大震度4の地震が発生しました。

福島県沖は太平洋プレートが陸のプレートの沈むこむことによって、日本国内でも地震が頻発しているエリアのひとつです。東日本大震災を引き起こした超巨大地震以降は活動が活発な状態が続いていて、最近10年に絞っても震度5弱以上を観測する地震は今回で9回目となります。2021年、2022年にはマグニチュード7を超える地震が発生して、最大震度6強の揺れに見舞われました。

いつ大きな揺れになってもおかしくない地域ですので、日頃からの対策が欠かせません。

国内:奄美大島近海で地震多発

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奄美大島近海の地震

15日(金)19時32分頃、奄美大島近海を震源とするマグニチュード5.6、深さ40kmと推定される地震が発生しました。この地震で鹿児島県奄美市、喜界町で最大震度4、瀬戸内町と十島村では震度3を観測しています。

奄美大島近海を震源とする最大震度4以上の次子は2022年12月以来で、地震メカニズムは北西ー南東方向に圧力軸を持つ逆断層型と解析されています。また、19時34分頃にはマグニチュード4.7、20時04分頃にはマグニチュード4.9と立て続けに地震が起きました。

今回の地震があった領域はフィリピン海プレートがユーラシアプレートに沈み込んでいて、時々規模の大きな地震が発生しています。2001年には奄美大島に近い所を震源とするマグニチュード6.0の地震によって、最大震度5強の強い揺れを観測しました。

震度5弱程度の揺れには注意

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過去にスロースリップが発生した際は年によって少し差があるものの、地震活動が活発になりました。2007年や2018年は特に地震の回数が多く陸域の地震も目立ちます。2007年8月18日のマグニチュード4.8の地震では最大震度5弱の強い揺れを観測しています。

政府の地震調査研究推進本部は一連の地震活動に関して評価を行い、房総半島沖のスロースリップを起因とする地震であるとしています。

過去と同様に1週間から数ヶ月程度活動が継続し、地震の規模や震源の位置によっては震度5弱程度の揺れを伴う可能性があると考えられます。活動エリアに近い地域では強い揺れに対する注意が必要です。

房総半島を含む南関東地域は、プレートの沈み込みによるマグニチュード7クラスの地震が多く発生しています。今回の活動で大きな地震がなかったとしてもリスクの高い地域ですので、改めて地震対策ができているか確認すると良さそうです。

国内:浦河沖でM4.5 震度3を観測

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9日(土)14時18分頃、北海道の浦河沖を震源とするマグニチュード4.5、深さ約70kmと推定される地震が発生しました。この地震で北海道厚真町、安平町、むかわ町で最大震度3、札幌市、千歳市、岩見沢市、函館市、青森県むつ市などで震度2を観測しています。

浦河沖を震源とする震度3以上の地震は先月28日にも発生していて、今年2回目です。地震のメカニズムは北西ー南東方向に圧力軸を持つ逆断層型と解析されています。

この領域は太平洋プレートが陸のプレートに沈み込んでいて、規模の大きな地震がしばしば発生します。最近では2016年にマグニチュード6.7で最大震度5弱の地震、1982年にはマグニチュード7.1で最大震度6(当時の階級)の地震が起きました。

世界:モンテネグロの陸域でM5.4

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世界のM4.5以上の地震(USGSホームページ引用/ウェザーニュース加工)

アメリカ地質調査所の解析によるマグニチュード6以上の地震は2回発生しています。最も大きな規模の地震は大西洋中央海嶺とパプアニューギニアで発生したマグニチュード6.0です。

今回は日本時間の14日(木)昼にモンテネグロの内陸部で発生した地震に注目します。地震の規模はマグニチュード5.4、深さ約8kmと推定される地震で、メカニズムは横ずれ型と解析されています。震源付近では改正メルカリ震度階級でVIIの強い揺れがあったとみられますが、現時点で被害は確認されていません。

モンテネグロはユーラシアプレートとアフリカプレートの境界に近い沿岸部で地震が多く、内陸でマグニチュード5を超えるような地震はあまり発生しません。最近ではモンテネグロの東部で2018年にマグニチュード5.1の地震がありました。また、今回の震源に比較的近い、国境を超えたボスニア・ヘルツェゴビナでは1927年にマグニチュード6.0の起きた記録が残っています。

世界:伊豆諸島・八丈島で最大40cmの津波

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地震の規模が大きく、震源が比較的浅かったため津波が発生しています。フィリピンではミンダナオ島のダバオで8cmの潮位変動を観測しました。ダバオは入り組んだ湾の奥に位置しているため、震源に近い沿岸部ではそれよりも大きな津波が到達した可能性があります。

津波は3日(日)の未明に日本まで到達し、伊豆諸島・八丈島で最大40cm、関東から九州、奄美にかけての太平洋側で10〜20cmを観測しました。気象庁は地震の発生後まもなく津波注意報を発表し、3日(日)9時に全ての注意報は解除されました。

フィリピン周辺はフィリピン海プレートがユーラシアプレートに潜り込むことで、規模の大きな地震が度々発生しています。先月17日にはミンダナオ島の南でマグニチュード6.7の地震があったばかりです。今回の震源近くに限定しても、1991年にマグニチュード7.0、1989年にマグニチュード7.6の地震がありました。

バングラデシュでM5.5の地震

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また、日本時間の2日(土)の昼頃、バングラデシュの南部を震源とするマグニチュード5.5、深さ約39kmと推定される地震が発生しました。地震のメカニズムは横ずれ型と解析されています。

震源が陸域だったため震央付近ではやや強い揺れとなり、改正メルカリ震度階級のV、厳密には比較ができませんが、日本の震度階級では4に相当するくらいの揺れがあったとみられます。震源は首都ダッカからそれほど離れていなかったものの、揺れが強かった領域は狭く、大きな被害は伝えられていません。

バングラデシュはインドプレートとユーラシアプレートの境界付近に位置しています。マグニチュード6を超えるような地震も時々起きていて、最近では1997年にマグニチュード6.0の地震が発生しました。非常に古い記録では1918年にマグニチュード7.1が発生した記録もあります。

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出典・参考
※日本国内の震源・震度の情報は特に記載が無ければ気象庁より。海外の震源情報は特に記載が無ければアメリカ地質調査所(USGS)より。発表機関により震源情報に差が生じることがあります。

参考資料など

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2024-03-17 00:20:00Z
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