――多くの人たちがこのリニアの問題、道筋が見えたという実感は持っていないと思うんですが、それでも任期を残して辞める、このやり方は
「そうですね、もう一つございましてね、県政の停滞というのがありますが、やはりご案内の通り、私の言動が、私の言動だけです。県民関係ないんですよ。すばらしいんですよ。住んでよし、訪れてよしの所なんですね。そこに私の言動のせいで静岡県が厳しいことを言われるというのは誠につらいことです。したがって、これ、なるべく早く止めたいと、一生懸命やったつもりですけれども、なかなかそれはできませんで、しかしながら、それでもなお放り出すことができないわけですね」
「だからこれはやっぱりリニアのことについて、そのいわゆる工事計画、それから当事者が言ってらっしゃることですから、これに沿って、しっかりとモニタリングをしていけばいいという道筋が見えたということで、私は皆様にお約束したことは、こういう形で今、これから進んでいきますよと。私は矢野さん(モニタリング会議座長)を信じてますので、従いまして、あとはお任せできると、バトンタッチできると思いました」
――知事はこれまで一貫して「リニア推進派」と主張してきましたが、今でもリニア推進派であることは変わりはないのか
「変わりありません。やはり1970年代からやって来て、これは日本の技術のいわば最先端といいますか、エキスが入ってるんですね。それにかけてですね、人生を終えたというか、後輩に引き継いでいった人たちがいらっしゃるわけです。私はその思いも知ってますし、推進派から一度も外れたことはありません」
「ただ、南アルプスとの両立をしなくちゃいけないと。これはやっぱり難しい課題です。しかもこれは2010年前後に突然に入ってきたルートですから。したがって、十分な調査ができてないということもだんだん明らかになっています。ですからこれからも2034年ですか、かかるということですから、したがってですね、推進には変わりはありません」
――問題となった訓示でのあの発言がなければ、仮にモニタリング会議の矢野座長から、リニア静岡工区の工期を伝えられた後も、辞意を固めることはなかったということでよろしいでしょうか
「それはちょっと正確ではありませんね。いろんな言動が世間をお騒がせしていることについては、針のむしろのようなところでありますから十分に自覚しております。しかしそれは辞任の理由にはなりませんで、先ほど申しました通り、3月29日の矢野さんの質問ですね、それに対してJR東海さんが先ほど言ったような形で答えられた。これをどうしていくかということについてハイレベルで考えていきたい、これに協力してくれるかということだったわけです。私は『協力しましょう』と。そして『私が出るんですか』と言ったら、先ほど答えた通りナンバー2でいいと。これはJR東海もナンバー2、そして国交省もそれに応じた方が出てこられて、3者で頻繁に会合を重ねて、工期が10年以上かかるということで、これを一つ一つどういうふうにして解決していくかということについて話し合うということで。『君(知事)は最後に調印するときとかなんかに出てくれればよろしい』と。『じゃあ、矢野さんそのときまで頑張ってください』と。『(座長として)10年以上ですね』といったら『ハハハ』ということだったわけです。実際そういう話だったわけですね」
「だから私は『お任せします』と言いまして、今お話ししたような形で、ここで僕の手を離れたと、これが本当の、ここでやめていいというふうに思った理由です」
――今月3日に知事は公務と称して、会見を切り上げて鈴木修氏(スズキ相談役)と面会していますが、これは政務ではなかったのでしょうか。仮に公務であれば面会の趣旨と内容の説明をお願いします。また、浜松へは公用車で行ったのか、別の交通手段を利用されたのか教えていただきたいです
「私、公務と言った覚えは全くありません。これはですね、3月23日に(はままつ)フラワーパークで(浜名湖花博の)テープカットがあったわけです。そのテープカットのときにご一緒したわけですね。そのときにこれからごはん食べないかということだったわけです。お昼ごはんを。ところが、(静岡)社会健康医学大学院大学の学位記授与式がございまして。ですから間に合いませんので、きょうは無理ですと。また日を改めましょうということになりまして、4月のあれは、3日ですか、これは私一人でですね、新幹線で往復して会いに行きました。これは公務ではありませんし、公務といった覚えはありませんが、何か誤解を生むところがあったんでしょうか。(県幹部に)説明できますか」
(県幹部)「恐らく3日の会見の最後に、私どものところで声をかけるときに、ちょっと公務という言葉を使ってしまったのではないかなと思っております。正しくは所用でございます。申し訳ございませんでした」
(知事)「日程調整をしてから行きますんで。こちらを離れるときには最後は必ず日程調整しますから。日程調整は言ってみれば公の仕事ですから、それが念頭にあったかもしれませんね」
2024-04-10 10:35:40Z
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