能登半島地震の影響が続く輪島市で、地区の区長を務める男性からは、住民の間でボランティアの利用が十分に進んでいないという声が聞かれました。
地震で一時、孤立状態となった輪島市の河原田地区は、多くの住宅が全壊や半壊の被害を受け、住民たちは避難生活を送りながら住宅の片づけに追われています。
河原田地区の区長を務め、避難所の運営に携わっている古谷裕さんによりますと、地区の住民などに会った際に聞き取ったところ、これまでのところボランティアを依頼した住民はほとんどいなかったということです。
古谷さんは、「この地区は山間部で高齢者も多く、『ボランティアの方に申し訳ない』という声も聞く。さらにボランティアの活用方法や連絡手段が分からない人も中にはいて情報不足になっているのが一番大きいと思う。また、2次避難されている方も多く、片づけにまで手が回っていない人も多い」と話していました。
古谷さんは、住民の間でボランティアを利用しやすい雰囲気をつくることが大切だと感じ、この日(26日)も地区を回って住民に利用を呼びかけました。
このうち、最近まで避難していて自宅に戻ってきたばかりだという84歳の男性は、ボランティアを頼みたいものの、どのような作業をしてくれるかや連絡方法などが分からないとして1人で、散乱した家財道具やガラスなどの片づけをしていました。
男性は「手伝ってもらえると助かるが、分からないことも多く、ボランティアには頼めていない」と話していました。
古谷さんは、「ボランティアの力も借りて、早く復旧作業を進めることが大切だと思うので、地区の住民に地道に声をかけていくしかないです」と話していました。
2024-04-27 03:02:41Z
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