６月27日の討論会での悲惨なパフォーマンス以来、バイデン米大統領はイメージと演出というものを最も理解している米国の一角で着実に支持を失っている。 ハリウッドだ。
ネットフリックスのリード・ヘイスティングス会長、娯楽コングロマリット、エンデバー・グループ・ホールディングスを率いるアリ・エマニュエル氏、ウォルト・ディズニーの創業者一族の相続人アビゲイル・ディズニー氏、脚本家のデイモン・リンデロフ氏、作家のスティーブン・キング氏といった大物たちが、バイデン氏に再選を断念するよう求める大合唱に加わっている。10日には、人気俳優のジョージ・クルーニー氏がニューヨーク・タイムズ紙に寄稿した。
クルーニー氏は「ダムは決壊した」と書いている。同氏は生涯民主党員で、先月のイベントでは大統領のために3000万ドル（約48億5000万円）の寄付を集める手助けをした。寄稿では「われわれは砂の中に頭を突っ込んで11月の奇跡を祈ることもできるし、真実を語ることもできる」と論じた。
ブルームバーグ・ニュースの取材に応じたロサンゼルス近郊の選挙資金集め団体や選挙アドバイザーによると、民主党の資金源として信頼されてきたこの業界で、バイデン氏は大きな支持を失った。匿名で語ったあるバイデン氏の大口資金提供者によれば、反発はますます大きくなっている。献金者たちは、自分たちが提供した資金が選挙の日に違いをもたらすかどうか確信が持てないでいる。
エンターテインメント業界の多くの人は、バイデン氏の再選キャンペーンの共同委員長を務めるジェフリー・カッツェンバーグ氏に注目している。ドリームワークスの共同設立者である同氏は、討論会以来ほとんど沈黙を守っている。
カッツェンバーグ氏は今週、アイダホ州で毎年開催されるサンバレー会議に他の大物たちと共に参加し、スポーツエージェントのケイシー・ワッサーマン氏、アクティビジョン・ブリザードの元最高経営責任者ボビー・コティック氏、元中央情報局（ＣＩＡ）職員のハンク・クランプトン氏らと談笑しているところを目撃された。カッツェンバーグからのコメントは得られなかった。
出席者の１人、リンクトインの共同設立者であるリード・ホフマン氏は、スタジオ幹部やテクノロジー業界の重鎮の間では11月の選挙が非常に重要視されていると言う。
「米国全体がそうであるようにここにいる人々も、政治的に大きな波乱の年になりそうな今年をどう乗り切るかについて非常に心配していると思う」と、サンバレー・リゾートの敷地内でインタビューに答えて語った。
民主党の大口献金者であるホフマン氏は、ニューハンプシャー州でのバイデン氏のキャンペーンに200万ドルを費やした。
ここ数日、民主党の党員たちからバイデン氏の撤退を求める声が絶えない。しかし81歳のバイデン氏は選挙戦を続けるとしている。
バイデン氏のチームは同氏の年齢と精神・認知面の健康状態が選挙運動の障害になることを否定している。しかし、民主党の大口献金者でもあるエマニュエル氏は８日エコノミスト誌に寄稿し、バイデン氏に選挙戦を終了するよう促した。
「米国は現在、破滅への進入路上にある」とエマニュエル氏は書いている。
原題：Hollywood Turns on Biden as Clooney Presses for Change (Correct)（抜粋）
2024-07-11 04:47:30Z
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