新型コロナウイルスの国内感染者が6000人を超えるなか、岩手県が全国で唯一、「感染者ゼロ」(11日正午現在)で踏みとどまっている。県も理由をつかみかねているが、「ゼロ」を維持しようと懸命だ。いつ感染者が出てもおかしくない状況にあると警戒を強めている。
「人口密度が低いからですかね……」。盛岡市の男子大学生(21)は首をひねりつつ、「ゼロ」のわけを推察した。感染リスクが高まる密閉、密集、密接の「3密」の状態に、他県よりなりにくいのでは、という説だ。
岩手県の人口は約120万人で東京都の11分の1。最新の国勢調査によると、1平方キロ・メートルあたりの人口は83・8人で、北海道の68・6人に次いで低い。ただ、地方にも感染が拡大している現状をみれば、こうしたデータも、「ゼロ」の答えになるとは考えにくい。
感染の有無を調べるPCR検査は9日現在135件。近隣の宮城県(660件)や山形県(727件)よりかなり少ないが、岩手県医療政策室は「感染者が確認され、濃厚接触者も調べている他県との単純比較はできない。必要な検査は行っている」と強調する。
結局のところ、なぜ岩手だけ?――の理由は分からないが、県内の医師は「無症状なだけで、すでに感染している人がいる可能性はある」と指摘する。首都圏からの転入者に外出自粛を要請するなど感染防止に努めてきた達増拓也知事は、7都府県に緊急事態宣言が出された翌日の8日、対象地域への往来自粛を県民に呼びかけた。商業施設も営業時間の短縮で協力するなど、「ゼロ維持」に向けた取り組みが続いている。
2020-04-11 06:47:00Z
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