2020年06月01日09時51分
【ワシントン時事】米中西部ミネソタ州で黒人男性が白人警官による拘束時に死亡した事件に端を発する抗議デモは31日も全米各地で続き、暴徒化した一部の参加者による店舗の略奪や放火が繰り返された。警官隊はゴム弾や催涙弾を発射し、ニューヨーク市だけで暴徒ら約340人を逮捕。警官にも少なくとも33人の負傷者が出た。平和的に始まったデモは数日間で暴力的な波となって全米をのみ込んだ。
米メディアによると、ミネソタ州ミネアポリスを震源とするデモは少なくとも75都市に飛び火した。31日未明も警察車両や政府庁舎が放火や破壊の対象となっただけでなく、多くの店舗で略奪行為が発生。東部フィラデルフィアでは日中にもかかわらず人々が日用品店に侵入し、商品を持ち去る様子がテレビで放映された。
こうした事態を受け、西部カリフォルニア州はロサンゼルス郡に非常事態を宣言した。15州と首都ワシントン(コロンビア特別区)では州兵計約5000人が動員された。
トランプ大統領はツイッターで「(暴徒化したデモ隊は)無政府主義者だ。すぐに州兵を動員しろ」といら立ちをあらわにした。さらに極左集団「アンティファ」が暴動の背後にいるとして、「アンティファをテロ組織指定する」と宣言した。
バー司法長官も声明で「アンティファや類似集団によって扇動された暴力は国内テロ行為であり、適切に対処する」と同調した。
首都ワシントンのバウザー市長は31日、デモ拡大を受けて夜間外出禁止令を出した。このほか、夜間外出を禁止したのはミネアポリスやアトランタなど25都市以上に上る。ニューヨーク・タイムズ紙(電子版)によると、これだけ多くの都市が同時に外出禁止令を出すのは、公民権運動を率いたマーティン・ルーサー・キング牧師が1968年に暗殺されて以降初めてという。
2020-06-01 00:55:56Z
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