放送事業会社「東北新社」に勤める菅義偉首相の長男が総務省幹部を接待したとされる問題で、会食の際に東北新社側の事業に関する話題が出ていた疑いがあることが17日、明らかになった。「文春オンライン」が17日夕に報じた。総務省幹部は「事業が話題に上った記憶はない」とした国会答弁を重ねており、野党は虚偽答弁にあたるとして追及を強める方針だ。
文春によると、問題の会話があったのは、長男と子会社社長、総務省の秋本芳徳情報流通行政局長が東京都内の小料理屋で会食した2020年12月10日。文春記者が一般客として店内に入り、近くの席で音声を録音した。
インターネット上で公開された会話の音声データでは、首相長男が、子会社の衛星放送「スターチャンネル」を巡り、「BS、BSの。スター(チャンネル)がスロット(を)返して」などと発言。政府がBS放送への新規参入を進めるため、既存業者のスロット(帯域)が縮減されたことを指しているとみられる。
会話では規制改革に熱心な自民党衆院議員への恨み節も漏れ、秋本氏とみられる男性は「(自民議員は)どっかで一敗地にまみれないと、全然勘違いのままいっちゃいますよねえ」などと語っていた。
秋本氏は17日の衆院予算委員会でも、会食の際に「東北新社そしてスターチャンネルの事業が話題に上ったことはないと考えている。(会食は)東北出身者の懇親会という位置づけで、BSやCSの話が話題になった記憶はない」と繰り返した。
報道を受け、立憲民主党など野党4党は国対委員長会談を開催。立憲の安住淳国対委員長は記者団に「音声を聞く限り、これまでの説明は全てウソだったと明らかになった」と批判した。野党は、政府・与党が音声データの事実関係を明らかにしない限り、18日以降の予算委員会開催に応じない構えだ。【宮原健太】
2021-02-17 13:40:23Z
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