独アルピナの日本総代理店であるニコル・オートモビルズは3月25日、BMW「X7」をベースにした新型SUV「BMW ALPINA XB7」を日本導入。同日に都内で実車を日本初公開する記者発表会を開催した。
“アルピナ史上、最もパワフルなモデル”と称される新しいXB7では、2基の54mm径タービンを持つツインスクロールターボチャージャーとの組み合わせによって最高出力457kW(621PS)/5500-6500rpm、最大トルク800Nm(81.6kgfm)/2000-5000rpmを発生するV型8気筒4.4リッター ビ・ターボエンジンを搭載。最新世代のアルピナ・スウィッチ・トロニック付きZF製8速スポーツATを採用して、0-100km/h加速4.2秒、0-200km/h加速14.9秒。ステアリング操作を許容する巡航最高速度は290km/hを実現する。全車右ハンドル仕様で価格は2498万円。
このほか、車両の詳細については関連記事「アルピナ史上最もパワフルなモデル、新型SUV『BMW ALPINA XB7』デビュー」を参照していただきたい。
XB7は世界最高レベルのSUV
発表会ではニコル・オートモビルズ ゼネラルマネージャー ミヒャエル・ヴィット氏が最初にプレゼンテーションを実施。
ヴィット氏は日本市場におけるアルピナの展開について、2020年最大のトピックとして「第41回 2020-2021 日本カー・オブ・ザ・イヤー」で「BMW ALPINA B3」が「パフォーマンス・カー・オブ・ザ・イヤー」を受賞したことを紹介。このB3を皮切りに、アルピナの新型モデルが続々と日本市場に上陸しており、ガソリンモデルでは2月に「BMW ALPINA B5」、ディーゼルモデルでも同じく2月に「BMW ALPINA D3 S」、3月に「BMW ALPINA D5 S」の販売を開始していると説明。「日本でもアルピナのディーゼルモデルは好評で、現在の登録台数のうち半数を占めています」と語った。
同日発売のXB7については、「すべての旅路をファーストクラスでの冒険へとシフトするクルマ。それがBMW ALPINA XB7です。ラグジュアリーとスポーツを融合させたアルピナのフラグシップモデルであり、世界最高レベルのSUVと言えるでしょう」と解説。また、マーケットにおける競合モデルは「ロールス・ロイス カリナン」「ベントレー ベンテイガ」「アストンマーティン DBX」「アウディ Q8 RS」「メルセデスAMG GLS 63」を想定しているという。
続いてニコル・オートモビルズ 営業部長 杉山正光氏がXB7の車両概要を解説。XB7はアルピナ史上初のフルサイズSUVであり、全長5165mm、全幅2000mm、全高1830mm、ホイールベース3105mmというボディサイズで、車両重量は2965kg。心臓部となるパワーユニットはV型8気筒4.4リッター ビ・ターボエンジンで、最高出力は621PS、最大トルクは800Nm。0-100km/hはわずか加速4.2秒で、巡航最高速度は290km/hとなる。この巡航最高速度とは、走行しながらステアリングを切ることができる速度だと強調した。
また、展示車ではオプション設定されている23インチのタイヤ&ホイールを装着していることも紹介し、「このサイズはアルピナにとっても初めての採用になります」と述べた。このほかに外観では、フロントのリップスポイラー、左右オーバル4本出しのテールパイプが特徴になるとした。これらはアルピナの流儀に沿ったもので、ベースモデルとなっているX7のスタイルを破綻させることなく、さりげなくアクセントを効かせるものになるという。
インテリアでのトピックは、アルピナロゴを刻印したクリスタル製「iDriveコントローラー」を装着し、アルピナモデルの特徴となっている「ラヴァリナ・レザー」を使ったステアリングホイールも標準装備している点を紹介した。
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