スエズ運河で座礁したコンテナ船の25日までの動きについて、NHKは衛星データの解析などを行う「IHIジェットサービス」から船舶の位置情報のデータの提供を受けてたどりました。
このコンテナ船は、3月13日にマレーシアの港を出たあと、20日にアラビア半島の南側から紅海に入りました。
そして23日、スエズ運河に入ってまもなく、午前8時ごろに動かなくなっていることがわかります。
それまで付近を航行するほかの船は動いていましたが、このコンテナ船が動かなくなって以降は、現場のすぐ北側や運河の地中海側の水域、それに、コンテナ船が航行してきた紅海側の水域に、多数の船が滞留している様子が確認できます。
船舶事故に詳しい神戸大学大学院の若林伸和教授は、特に、この3か所で座礁事故による船の滞留が起きていると指摘したうえで「スエズ運河は、湖や川を利用してつないだ運河で、幅はまちまちだが、今回の座礁は一方通行でしか通航できない狭い場所で起き、運河をふさいでしまっている。多くの船が滞留していて異常な状況だ」と分析しています。
また、もしスエズ運河をう回する場合、10日ほどかけてアフリカ大陸の南側を航行する必要があるということで、燃料コストなどがさらにかかることから「ほかの船は、いかりをおろして通れるようになるのを待っているのだろう」という見方を示しています。
一方、今後の作業については「この船はメガコンテナと呼ばれる最大級のコンテナ船だ。船首が岸に突っ込んでいて、バックをしようにも後ろにも余裕がなく、かじやスクリューを損傷するおそれがある。経験のない離礁作業になっているのではないか」と話し、見通しを立てるのは難しいとしています。
2021-03-26 11:58:26Z
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