加藤勝信官房長官は1日の閣議後の記者会見で、新型コロナウイルスワクチンの職場での接種を21日から始めると発表した。大学も同様に21日から開始する。米モデルナ製を使う。地方自治体や大規模接種会場のほかに提供する場を増やし、1日100万回の接種目標の実現を目指す。
職場での接種は産業医や委託機関が社内の診療所や会議室で実施する。提携先の医療機関で受けることもできる。中小企業には商工会議所を通じた共同接種を呼びかける。
社員だけでなく従業員の家族や企業周辺の住人らも、企業や自治体の判断で対象に加えることが可能だ。準備が整えば21日を待たずに開始を認める。
従業員の住所と職場がある市区町村が異なる場合が多いため、自治体が発行する接種券がなくても受けられる仕組みを検討する。
いまは自治体からの接種券が届き次第、接種の予約ができる。新たに導入するのは後日、自治体の接種券が届けば接種が済んだと登録できる仕組みだ。
加藤氏は企業や大学へのワクチン供給について「かなりモデルナのワクチンを持っている。しゅん別しなくても、要望があればそれに応じて発送していくことは十分可能だ」と述べた。供給先の順位付けはしない意向を示した。
政府は65歳以上の高齢者への接種にめどが立った時点で、基礎疾患を持つ人や一般の人への接種を各自治体に認める。
加藤氏は「6月中旬をめどに基礎疾患がある人を含めた一般接種の対象者全体に接種券を送付できるよう、各自治体で準備を進めてほしい」と強調した。
政府はこれまで医療従事者と高齢者の接種を優先してきた。7月末に高齢者への2回目の接種を終える目標を掲げる。職場での接種はモデルナ製を使い、ファイザー製を用いる高齢者接種に支障がでないよう配慮する。
首相は5月31日の自民党役員会で「高齢者接種にめどをつけたい。6月中には基礎疾患のある人を含め一般の接種を開始する」と述べた。
政府発表によると5月30日時点での総接種回数は1234万回に達した。
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2021-06-01 02:30:00Z
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