◆明治安田生命J1リーグ第27節 川崎2―0札幌(28日・札幌ドーム)
北海道コンサドーレ札幌が、またも上位撃破を果たせなかった。ホームの首位・川崎戦は0―2で敗れ、今季2度目の2連敗を喫した。序盤から好機は作り相手を5上回る14本のシュートを放つも、得点には至らず、前半34、39分と5分間で2点を失った。28日時点で5位以内のチームとは1分け7敗と未勝利。直接対決の結果が響き、目標とするACL出場圏の3位以内が遠のく格好となった。
一気に勝負を決められた。前半15、18分とMF青木亮太(25)が好シュートを放つなど、札幌がゴールに迫った。しかし同34分、川崎の元日本代表FW小林悠に先制点を決められると、5分後にも失点。その後の攻勢も実らずの敗戦に、キャプテンマークを巻いたMF荒野拓馬(28)は「3、4点取れるチャンスは作っているのだが。集中して決めるところはやっていかないと」と、25日名古屋戦の0―2に続く2戦連続完封負けに、反省が口をついた。
14対9のシュート数も示すように、主導権を握りはした。ミハイロ・ペトロヴィッチ監督(63)の「今シーズンで最も出来がいい試合と言えるほど、強い川崎相手に自分たちの狙いやアグレッシブさを見せた」という言葉は、単なる自賛ではない。足を止めずに前線からプレスをかけ、少ないタッチのつなぎで相手ゴールに再三迫った。ただ無得点という結果に、ペトロヴィッチ監督も「若いチームが将来性を見せてはくれたが、更に強くなっていく上で決定力を上げることは必要」と自身にも命題を課した。
目標に掲げるACL出場圏の3位鹿島との勝ち点差は残り12試合で11となった。東京五輪による中断明け後、7位の浦和戦は2―1、8位FC東京には3―2と、9位の自軍より上位に連勝しながら5位名古屋、川崎と連敗。28日時点で5位以内にいるチームとの直接対決では1分け7敗と勝てず、勝ち点差を縮められずにいる。荒野は「やっていることは正しいと思うが、自分たちのミスから失点する場面が続いている。技術ある相手には、そういう点をしっかりやらないと難しい」と現状を受け止めた。
初めて3バック中央で先発するも、自身のパスがカットされてのカウンターが2失点目につながるなどしたMF高嶺朋樹(23)は、今後に向けて「ペナルティーエリア内の守備やクロス対応など課題が多く見えた。そこを改善していけば、様々なポジションで力になれる」と屈辱を糧とする決意を示した。首位から感じた差は修正を図る上での材料としていく。(砂田 秀人)
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