【キーウ(キエフ)=渡辺晋】トルコのタイップ・エルドアン大統領は30日、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領と電話で会談した。トルコ大統領府によると、エルドアン氏は、ウクライナの穀物輸出がロシア軍による黒海沿岸封鎖で停滞している問題の解消に向け、国連も参加する監視枠組みの設置を提案した。ロシアの対応が焦点となる。
エルドアン氏は会談で、ウクライナが穀物の安全な海上輸送ルートを確保する重要性を強調し、ウクライナとロシアのほか、トルコと国連が参加する監視センターを、トルコ・イスタンブールに設置する案を説明した。エルドアン氏はロシアとウクライナの停戦協議の継続に「仲介を含む支援の用意」も示した。ゼレンスキー氏はツイッターで、「トルコの支援に感謝する」と謝意を表明した。
これに先立ち、エルドアン氏はプーチン露大統領とも電話で会談した。露大統領府によると、プーチン氏は「トルコと連携し、安全な船舶航行に協力する用意」を示す一方で、米欧による対露制裁の解除の必要性にも言及した。ロシアが実際に態度を軟化させるかどうかは不透明だ。
一方、ウクライナ東部ルハンスク州の知事は30日、SNSを通じ、露軍が要衝セベロドネツク中心部に到達し、激しい市街戦が続いていることを明らかにした。知事は仏ニュース専門局「BFMTV」の映像記者フレデリック・ルクレール・イモフさん(32)が、人道支援活動を取材中、露軍の砲撃で死亡したことも明らかにした。
ゼレンスキー大統領は30日のビデオ演説で、露軍が全域制圧を目指すドンバス地方(ルハンスク、ドネツク両州)に関し、露軍が「最大限の戦力を集中させている」とし、「引き続き極めて困難な状況にある」と危機感をあらわにした。
2022-05-31 03:32:00Z
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