安倍晋三元首相が街頭演説中に銃撃され死亡した事件を受け、世界平和統一家庭連合（旧統一教会）は11日、東京都内で記者会見し、山上徹也容疑者（41）=殺人容疑で送検=の母親は教会員だと説明した。山上容疑者は信者ではなく、信者だった記録も存在しないとした。
事件を巡っては、山上容疑者が「母親が宗教団体にのめりこみ、恨みがあった。団体と安倍氏がつながっていると思った」などと供述している。
会見した田中富広会長によると、母親は1990年代後半に入会した。献金額については、記録をたどりきれないなどとして言及しなかったが「2002年ごろに家庭が破綻したということは聞いていた」と述べた。母親は09～17年ごろまで同団体を離れたが、2、3年前から再び連絡を取り始め、この半年ほどは月1回程度、団体の行事に参加しているという。
安倍氏との関係については「友好団体が主催する行事にメッセージが送られたことはある」としたが、会員でも顧問でもないとした。
事件については「決してあってはならない行為で、強い憤りを感じている」とし、警察から要請があれば全面的に捜査に協力すると語った。
2022-07-11 07:44:51Z
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