タイ東北部ノンブアランプー県ナクランの託児施設で6日に元警官の男(34)が銃と刃物で幼児ら多数を殺害した事件で、男は地域住民にも手当たり次第に銃を向けた。薬物常習者として周囲で知られており、事件を受けて銃規制強化を求める声も出ている。(ナクラン、津田知子)
男は6日昼過ぎ、託児施設で昼寝中の幼児らを次々と殺害した後、車で自宅に向かう際にも住民らを手当たり次第に襲った。
男の自宅近くに住むウィッタヤ・インドゥーさん(46)が屋外で友人らと立ち話をしていると、銃を持った男が向かってきた。「興奮していて何かに怒っている様子だった」という。「何しに来た」と尋ねた友人の1人を、男は「お前たちを撃ちに来た」と言って即座に射殺した。
ウィッタヤさんは近くの民家の敷地に逃げ込んだ。屋内にはプーワン・ポンヤムさん(29)と4人の子供がいた。銃声を聞いたプーワンさんはとっさに子供たちの口を手でふさぎ、息を潜めた。男は、プーワンさんらの注意を引こうとするように、家の前に駐車していた車のボンネットを何度もたたいたという。
屋外で別の女性が警察に通報している声が聞こえた。すると、男はその女性の方に向かっていき、銃声が聞こえた。女性は殺害された。プーワンさんは「子供たちを守ることで精いっぱいだった」と声を震わせた。
警察によると、男は違法薬物所持についての判決を事件翌日に控えていた。近くに住む男性(35)は「男が違法薬物の常習者だったのは多くの住民が知っていた。夜中に銃声を何度も聞いた」と明かした。
タイでは許可を受ければ銃の所持が可能で、警察によると男は合法的に銃を購入していた。事件を受け、東北部を含む農村や貧困層の支持を集める野党・タイ貢献党が「銃の所持に関する法律など規制を見直す必要がある」と訴えている。
2022-10-09 20:00:00Z
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