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Tuesday, June 4, 2024

32年前の「飯塚事件」で再審認めない決定 福岡地裁 | NHK - nhk.or.jp

32年前の「飯塚事件」で再審認めない決定 福岡地裁 | NHK - nhk.or.jp

32年前の1992年2月、福岡県飯塚市潤野の住宅街で、登校中の小学1年生の女の子2人が行方不明になりました。

翌日、およそ20キロ離れた現在の朝倉市にある八丁峠の山の中で2人の遺体が見つかりました。

およそ3キロ離れた場所からは、2人のランドセルと衣類などの遺留品も見つかり、警察は、2人が学校に向かう途中に何者かに車で連れ去られ、首を絞められ殺害されたとみて捜査を始めました。

警察は、被害者の遺留品が見つかった場所の近くで事件当日、不審な人物と車が目撃されたとして車種を特定し、所有者の中から容疑者を絞り込んだとしました。

そのうえで、犯人のものとされる血液をDNA鑑定した結果などから、事件発生から2年後の1994年9月、久間三千年元死刑囚を殺人などの疑いで逮捕しました。

当時56歳で、女の子が最後に目撃されたとされる通学路の近くに住んでいました。

元死刑囚は逮捕された当初から一貫して無実を訴えましたが、1審と2審に続き、2006年、最高裁判所でも死刑判決が言い渡されました。

判決は、車の目撃証言や、当時行われたDNA鑑定などは信用でき、状況証拠を総合すれば、合理的な疑いを超えて犯人だと認められると判断しました。

一方で、直接的な証拠は存在せず、一つ一つの証言や鑑定の単独の結果だけでは、元死刑囚が犯人だと断定できないと指摘しました。

判決が確定した2年後の2008年10月、福岡拘置所で死刑が執行されました。

元死刑囚は当時70歳で再審=裁判のやり直しを求めようと準備を進めているさなかでした。

その1年後、元死刑囚の家族が当時の警察のDNA鑑定は信用できないなどと主張して、再審を求めました。

福岡地方裁判所は2014年、犯人の血液と元死刑囚のDNA型が一致したとする鑑定結果は「直ちに有罪の根拠とできない」とした一方で、「元死刑囚が事件に使われた車と同じ特徴のある車を所有し、車内に残された血痕の血液型が被害者と一致したことなど、証拠を総合すれば犯人と認められる」として再審を認めず、福岡高裁も認めない決定をしました。

そして、3年前の2021年、最高裁判所も「DNA鑑定に関する証拠を除いたとしても、そのほかの状況証拠を総合すると犯人と認めた判断は正当だ」などとして退け、1度目の再審請求について再審を認めない判断が確定していました。

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2024-06-05 05:32:26Z
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