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Friday, April 10, 2020

新型コロナ、世界の死者10万人超え 感染は160万人超 - 日本経済新聞

新型コロナ、世界の死者10万人超え 感染は160万人超 - 日本経済新聞

全米の感染者数は47万人を超えた=ロイター

全米の感染者数は47万人を超えた=ロイター

【サンパウロ=外山尚之、ニューヨーク=河内真帆】新型コロナウイルスを原因とする死者数が世界で10万人を超えた。国別ではイタリアが約1万9千人で最も多く、米国(約1万8千人)がスペイン(1万6千人)を抜いて世界2位となった。欧米各国とも隔離政策などの実施で新規の感染者の増加を抑えつつあるものの、依然として収束には遠い状況だ。

米ジョンズ・ホプキンス大の集計によると、米東部時間10日午後4時(日本時間11日午前5時)時点で世界の死者数は約10万2千人となった。感染者数は約168万人だった。米国だけで49万人と、全体の約3割を占める。

全米の新型コロナウイルスの新規感染者数と新規死者数

全米の新型コロナウイルスの新規感染者数と新規死者数

ニューヨークのクオモ州知事は10日の記者会見で、同州の感染者数が累計で17万人を超えたと発表した。同州だけで感染者数がスペイン(約16万人)とイタリア(約15万人)を上回る。

クオモ氏は都市機能、経済の再開に向けて抗体試験の導入が最重要だと述べた。現在、州と民間企業が協力し、抗体検査の開発を推進しているが、連邦政府が防衛生産法を発令し、さらに特別な財政支出をしなければ抗体試験を迅速に大量に導入するのは難しいとの見解を示した。

米カリフォルニア州のニューサム知事は同日、新型コロナに感染してICUに入院している州内の患者数が前日比1.1%増の1145人になったと説明した。9日は初めて減少に転じたが、小幅ながら再び増加した。同州は他州によりも早く事実上の外出禁止命令を発令したことなどが奏功して入院患者の増加を想定を下回る水準に抑えられているが、「取り組みが後退すれば状況は大きく変わる」と述べ、協力の継続を求めた。

世界各国でコロナ対策が進む(写真はロンドンでの感染検査=ロイター)

世界各国でコロナ対策が進む(写真はロンドンでの感染検査=ロイター)

各国は今後、経済への打撃が大きい外出禁止などの封鎖措置をどのタイミングで解除するか、具体的な検討に入ることになる。

トランプ米大統領は10日の記者会見で、感染者の増加がピークに近づいているとの認識を示したうえで「なるべく早く経済を再開させたい」と行動制限の緩和に意欲をみせた。米国内の死者数が「最低10万人以上とした(政府の)予測を大幅に下回るだろう」と指摘。近く専門家会議を設置し、経済活動の再開に向けた議論を本格的に始めると表明した。

一方、イタリアのコンテ首相は10日、感染防止のための移動制限や店舗の休業措置を5月3日まで再延長すると発表した。新たな感染者数は抑えられつつあるが、日によっては大きく増加するなどなお不安定な状況が続いている。同首相は記者会見で「これまでの努力を無駄にできない。難しい決断だったが、私がすべての政治的責任を負う」と述べた。

米ニューヨークでは医療崩壊を防ぐため、全米オープンテニスの会場として有名なビリー・ジーン・キング・ナショナル・テニスセンターが臨時の病院として活用される見込み。集中治療室(ICU)20床を含むベッド450床で、状況に応じて隔離施設としても使われれる予定だという。

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2020-04-10 17:28:25Z
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