スエズ運河で巨大コンテナ船が座礁し、船舶の往来を妨げていることで、世界の海上貿易に混乱が起きている。迂回(うかい)を余儀なくされる貨物船やコモディティー積載船は増えており、物価上昇につながるとの見通しも強まっている。
コンテナ船「エバーギブン」を離礁させようと、現場には特殊なしゅんせつ船も投入されている。座礁事故の影響で天然ガス価格が上昇。この状態が長引けば、食料品のサプライチェーンに影響が及ぶ恐れがある。
海事サービスのベルンハルト・シュルテ・シップマネージメントは26日、離礁作業を支援するためにタグボート2隻が追加投入され、28日までにスエズ運河に到着すると発表した。26日に実施した同作業はうまくいかなかったとしている。
エバーギブンを所有する正栄汽船(愛媛県今治市)は、日本時間で27日夜の離礁を目指していると明らかにしたが、詳細については言及していない。
スエズ運河のコンテナ船、日本時間27日夜の離礁を目指す-正栄汽船
事情に詳しい複数の関係者は、離礁作業は少なくとも31日までかかると述べた。その場合は、当初想定されていたよりも長期化することになる。関係者は匿名を条件に語った。
スエズ運河の座礁コンテナ船の離礁作業に最低1週間程度も-関係者
ブルームバーグがまとめた船舶追跡データによると、当初スエズ運河に向かっていたインド洋上の数隻の船が航路を変更した。
米ホワイトハウスのサキ報道官は26日に記者団に対し、「エネルギー市場に一定の潜在的影響はあると考えている」と懸念を示し、バイデン政権として市場の状況を注意深く見守っていると述べた。
原題:Ships Divert From Canal; White House Raises Alarm: Suez Update(抜粋)
2021-03-26 20:01:00Z
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