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Friday, July 2, 2021

「ヘアドネーション」活動を応援するジュースの自販機を発見!| - @DIME

ジュースを買ってヘアドネを応援できる自販機を発見!

髪を伸ばし、切って寄付する「ヘアドネーション(ヘアドネ)」という言葉が知られるようになりました。

集まった髪は、病気などで髪を失った人のための医療用ウィッグ(かつら)としてプレゼントされるという話。ヘアドネのために髪を伸ばす男性も増えているらしく、先日、「岩手県の小学生の兄弟がヘアドネのために髪を伸ばしている」というニュースが話題になりました。

ただ、「事情により髪を伸ばせない」という人も少なくないはず。髪を送る以外の形で参加したいなら、売り上げの一部が寄付される自販機があります。

たとえば、ここ錦糸町。錦糸町スクエアビル8階の「アデランス錦糸町」(東京都墨田区江東橋3-10-​8)に、「ヘアドネーション支援自動販売機」があります。

この取り組みは、コカ・コーラ ボトラーズジャパン株式会社の1人の社員がヘアドネに共感したことからスタートし、現在、全国に数十のヘアドネーション支援自動販売機が稼働中とのことです。

ヘアードネーションを知っている?基本をおさらい

ヘアドネという言葉を知っていても、詳しいことをほとんど知らない人もいるのでは。おさらいすると、ヘアドネとは、「美容室で髪(hair)を切り寄付(donation)し、それを原料にして作られる医療用ウィッグを贈る活動のこと。1990年代、アメリカではじまったといわれています。

医療用ウィッグとは、病気や事故などで髪を失った人が使うウィッグ(かつら)のこと。日本では、大阪のNPO法人「Japan Hair Donation & CharityJHD&C=ジャーダック)」がヘアドネの先駆的な存在。人毛100%のオーダーメイドフルウィッグを、必要とする18歳未満の子どもに無償提供しています。過去には水野美紀さん、柴咲コウさん、ベッキーさんなどもヘアドネに参加しました。

ヘアドネの基本的な流れは、髪を31cm以上伸ばし、美容室でカットしてもらうだけ。美容室は、ジャーダックの活動に協力している「賛同サロン」でも、行きつけや近所の美容室でもOK。賛同サロン以外なら、予約時に「ヘアドネーションがしたい」旨を伝え、ジャーダックがサイト内で公開している「ヘアドネーションの方法」というPDF資料を読んでもらいましょう。

ヘアドネ団体「ジャーダック」に聞いてみた

パーマや縮毛矯正をしていてもヘアドネはできる? 1人のウィッグを作るのに何人分の髪の毛が必要なんだろう? 調べているうちに、さらに詳しいことが知りたくなり、ジャーダックに聞いてみました。

Q: パーマやカラーをしている、複雑なカットをしていて長さがバラバラなど、髪の状態は人それぞれですが、ヘアドネはできますか?

A: 極端なダメージがなければ、カラー、パーマ、ブリーチヘアの髪もご寄付いただけます。カット後は毛束にされますが、その中に含まれる31cm未満の髪の毛は、シャンプーやトリートメント剤、カラー剤の開発用の材料、美容師さんの練習用カットマネキンの素材として販売し、ウィッグ提供費用になります。

Q: 1人のウィッグには、何人分の髪の毛が必要なのでしょう?

A: ウィッグの髪の長さやヘアスタイルによりますが、1体を製作するのに約50名分のヘアドネーションが必要です。ロングヘアのウィッグの場合はさらに多く、約100名分を使うこともあります。

Q: ヘアドネに賛同する美容室は、現在何軒ぐらいありますか?

A: 活動に賛同し、協力してくださる理美容室のことを「JHD&C賛同サロン」と呼びます。2021616日現在、国内外に4760店の賛同サロンがあります。

Q: 男性も増えているそうですね。

A: はい、ヘアドネーションは年齢、性別、国籍、髪質や髪色を問わずご参加いただけます。当団体に寄せられるヘアドネーション全体の11.5%が男性からのご寄付で、少しずつ増えてきています。 

シャンプーや本を買って活動を応援!

ジャーダックでは、知られざるロングセラーアイテムがあります。それは、売り上げの一部が寄付される「ヘアドネーションシャンプー」。


ヘアドネーションシャンプー2800(税別 300ml)

売り上げが好調に推移していることを受け、現在は「ヘアドネーションコンディショナー」を開発中。シリコンフリー、合成添加物・防腐剤・保存料・香料不使用で、ウィッグのケアにも最適とのこと。シャンプー、コンディショナーともに、収益の全額が寄付されます。

それから、2021618日には、ジャーダックが監修を担当した書籍『31cm』が発売に。こちらも、印税は全額寄付されるとのこと。髪を切らずに人を助けるボランティアも、いいものですよね。


書籍『31cm』 2,000円+税

さて、ジャーダックの依頼を受け、実際にウィッグを製作するのは、総合毛髪関連企業のアデランス。同社では、先ほど紹介した錦糸町だけでなく、新宿の本社前などにもヘアドネーション支援自動販売機を設置しています。

聞くと、「日本で集められた髪は、中国にあるジャーダックの提携工場に送られ、キューティクルをはがし、きれいにトリートメント加工をしたのちに、アデランスのタイ工場に送られます。タイの工場でウィッグになります」とのこと。誰かのために伸ばした髪が中国、タイを旅して日本に返ってくるとは、なかなか壮大なプロジェクト。これからさらに、ヘアドネの輪が広まりますように。

Japan Hair Donation & Charity(ジャーダック) https://www.jhdac.org/

取材・文/木村悦子

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