◆東京パラリンピック 陸上 女子走り幅跳び(T64)決勝(28日、国立競技場) 中西麻耶(36)=阪急交通社=が5メートル27の6位に入った。初の表彰台には届かなかったが、引退危機を救った師の言葉を胸に、4度目の大舞台に立った。 一度は諦めた場所だった。12年、資金難からセミヌード写真集を出版し、世間から「障害を売りにするのか」という声も受けた。「絶対に引退しようと思っていた」中西に声をかけたのが、84年ロス五輪三段跳び金のアル・ジョイナー氏(61)だった。現在も残る女子100メートル世界記録(10秒49)を打ち立てたフローレンス・ジョイナーさん(故人)を夫、そしてコーチとして支えたアル氏から「君ほど努力できる人はいない」と励まされ、現役続行を決意。19年世界選手権で初の世界一に輝いた。 4度目のパラは、金髪のドレッドヘアで国立競技場を舞った。「『女性としても楽しめる余裕がないと世界のトップなんかなれない』って言われたんです」と、ほほ笑みながら「胸を張って、髪もネイルも、選手としても楽しめました」と爽やかにフィールドを去った。(内田 拓希) ◆中西 麻耶(なかにし・まや)1985年6月3日、大分県生まれ。36歳。大分・明豊高時代はソフトテニス部で高校総体、国体に出場。2006年に仕事中の事故で右膝から下を切断。07年に陸上を始め、世界選手権は17年銅、19年金。パラリンピックは08年北京から4大会連続出場。家族は両親と兄、妹。
報知新聞社
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