韓国・ソウルの繁華街でハロウィーンに集まった群衆が転倒し、150人以上が死亡した事故。日本では2001年7月、明石市の花火大会会場近くで起きた群衆雪崩によって子どもら11人が亡くなり、247人が負傷する「明石歩道橋事故」があった。事故で次男智仁ちゃん=当時(2)=を亡くした遺族会会長の下村誠治さん(64)は30日、「同じような事故の遺族として国は違えど心が痛む」と心境を明かし、原因究明や再発防止策の重要性を訴えた。
韓国の事故は詳しい状況など不明な点が多いが、下村さんは「生き残った人の中にも、心的外傷後ストレス障害(PTSD)などを発症する人もいるだろうし心配」と思いをはせた。
「新型コロナウイルス禍で外出が制限されてきた反動もあり、多くの人が集まったのだろう」とし、「日本でも警備関係者はいま一度、早急に警備計画を見直してほしい」と求めた。
韓国の被害者の大半は、10~20代の若者とされる。「参加者もこのような事故が起こり得ると想定し、自分の身を守ることが大切だ」と呼びかけた。
その上で、韓国政府に対して「原因究明を急ぎ、同じ事故を二度と繰り返さないでほしい」と強調。自身の経験を踏まえて「被害者や遺族を長期にわたってバックアップしていくことも必要だ。素早く窓口をつくり、心のケアなどに努めてほしい」とした。
日本政府にも「韓国の原因究明の過程を注視すべきだ。もし邦人の被害者がいた場合は十分な支援をしてほしい」と注文した。(有冨晴貴)
2022-10-30 09:15:00Z
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