[ニューヨーク 30日 ロイター] - 米東部ニューヨーク市のコロンビア大学で30日、パレスチナ地区ガザでの戦闘を巡りイスラエルへの抗議活動を続けている学生らが、キャンパス内の一部建物を占拠した。
デモ参加者は1960年代に学生運動の舞台となったハミルトン・ホールと呼ばれる建物を占拠。テーブルで入口をふさいだほか、腕を組んで並び、バリケードを作った。
大学院生だとだけ明かしたデモ参加者代表はハミルトン・ホールの外で、約60人の学生が中にいるようだと記者団に語った。
大学側は「キャンパス内の混乱は多くのユダヤ人の学生や教員にとって脅威となる環境を作り出し、授業や学習、期末試験の準備を妨害している」と声明を発表した。
こうした抗議活動に対しては、反ユダヤ的な増悪をあおっているとの批判も出ている。一方、ユダヤ人も含めて抗議活動を行う人々は、イスラエル政府を批判して人権保護を訴える自分たちが不当に反ユダヤ主義のレッテルを貼られていると主張している。
大学側は表現の自由とヘイトスピーチ根絶の間でバランスを取ることに苦慮している。
米ホワイトハウス国家安全保障会議(NSC)のカービー戦略広報調整官は、「バイデン大統領はキャンパス内の建物の強制的占拠は間違ったアプローチで、平和的な抗議活動の例ではないと確信している」とコメントした。
国内だけでなく、欧州などでも拡大している大学での抗議活動の状況をホワイトハウスは注視しているとしたものの、現時点で州兵を連邦化し、事態の対応に向かわせるかについては検討されていないとした。
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2024-05-01 01:04:00Z
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